法人税の決算調整と申告の手引

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＊本ページでは「平成13年版／法人税の決算調整と申告の手引」の一部を公開しております。

ま　え　が　き

　法人税は、法人の利益に対して課される税金として、企業経営とのかかわりが特に深く、また、申告納税制度の下において、納税者自らが申告し納税することから、法人税に関する知識は、企業の健全な運営に欠かせないものとなっています。

　ところが、法人税の取扱いは、法律、政令、省令、告示、通達等膨大な条項から形成されているため、これら相互の関係は複雑なものとなっていること、また、毎年法令の改正とこれに伴う通達の制定が行われることから、これらの法令通達を体系的に理解するにはかなりの苦労が伴うという声が少なくありません。

　そこで、このような煩雑さを解消し、職業会計人はもとより、経営者や経理を担当される方々に、法人税に関する必要な知識を手早く習得していただくことをねらいとして、これに関係する法令通達等を体系的に収録し、法人税の百科事典に相当する本書を編さんしました。

　幸いにして、昭和31年の創刊以来、各界からのご支援をいただき版を重ね、特に本年版では、企業組織再編成に係る税制を織り込むなど内容の充実に努めてまいりました。本書が読者の方々の法人税の理解に少しでもお役に立ち、法令通達の正しい適用による適正な申告と納税が実現されますことを心から願うものであります。

　なお、本書は大阪国税局法人課税課に勤務する者が休日等を使って執筆したもので、本文中意見にわたる部分については、執筆者の個人的意見であることをお断りしておきます。

　平成13年８月

加　用　俊　栄

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